フィラメント乾燥機を自作(製作時間20分)

IMAG6018 - フィラメント乾燥機を自作(製作時間20分) 3D Printing

ちゃんとしたフィラメント乾燥機とかフィラメントドライボックスというものはとにかく高い。PrintDryは20000円以上、eSUNのやつは10000円以上します。

それなら自作してみようかということで、4000円ちょっとのフードドライヤーと100均材料使って20分ほどで自作できました。

梅雨明け後の悲劇

梅雨の終わりの多湿環境で、TPUフィラメントが吸湿してしまったらしく、吐出するとプチプチ言いながら古い紐ゴムのような状態のものがにゅるにゅると。

ちょっと急ぎのものがあったので、プチパニック。写真撮り忘れました。

このまま造形しようとすると、良くてもスポンジ状、最悪ノズルが詰まってプリント中断。メンテにまた時間がかかるという状態になります。

去年は布団乾燥機使ってフィラメントを乾燥させたのだけども、もうちょっと便利なものないかと探してみました。

見つけたのが、コレ。

Print Dryという製品。アッと驚く27,300円。

うーん、これ買うなら布団乾燥機でまたやるかな...。

と考えていたところ、もうちょっと調べるとフードドライヤーが使えるとか。

楽天でヒットしたのがこれ。

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なんか似てますよね。もしかして...(笑)

ということで、こいつをポチリ。フィラメント用に改造してみることにしました。

コンセプト

現物がコレ。意外と大きいです。

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本体のみ トレーと蓋は外してあります

この上に野菜などを並べたトレーを重ねて温風を当てる仕組みですね。

トレー自体が風防の外壁になっているので、そのままだとスプールが入りません。

改造した人のブログを見ると、網の部分を切り取って外壁だけにしてフィラメントが入るようにしているのですが、ここをひと工夫してみます。

大きさを確認するとスプールが縦に3つ入りそうです。これを有効活用します。

おそらく、スプールを寝かせて入れるとこんな感じになるでしょう。

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気流を予想してみました。水色の線で表しています。

気流は壁に沿って進みます。

なぜかって、わかりやすく言うと、壁から離れようとすると空気の薄い部分が壁との間にできてしまうのがイメージできますか?

なので壁から離れられない感じになります。

太い水色の線が本流です。

おそらく、フィラメントの部分には本流は当たらず、派生した乱流が当たる。

できることならこの本流を直接当てたい。

ということで、こっち。

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おそらく、フィラメントを縦置きにすれば効率よく乾燥できるのではないかな。

自作開始

縦置きというコンセプトのもと、用意した材料がこちら。

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  • セリアのPPシート(2枚必要です)
  • ロータリーカッター
  • 定規
  • 仮止め用マスキングテープ

加えて、PP樹脂は接着剤を選ぶので、これを使いました。

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作り方

PPシート切断

PPシートを切ります。

スプール径は200mm前後なので、余裕持たせて220mm。

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このように、定規をマスキングテープでずれないように固定するときれいに切れます。

また、普通のカッターだと刃が滑って切り口が曲がってしまいやすいので、ロータリーカッターを使うと作業がやりやすくなります。

仮止め

フードドライヤーにトレーを一枚入れてPPシートをはめ込み仮止め。

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蓋がしっかりはまるか確認します。

接着

蓋がきちんとはまるか確認したうえで、外側の仮止めをはがし、接着剤を塗って圧着。

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コツは、両面に塗って薄くのばし、触っても接着剤が指につかない程度に乾かしてから一気に圧着。張り合わせたら決してずらさず、ローラーのようなもので思いっきり体重掛けます。

私は乾電池を使いました。

完成

で、完成。

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写真は接着剤の乾燥待ちの状態なので、マスキングテープがついています。

総製作費5000円程度、製作時間20分。おすすめです。

本体リンク

なお、使用したフードドライヤーはこちらです。

↓楽天リンク(送料別になってますが、確認してみてください)


↓アマゾンリンク

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